2013年11月3日日曜日

数値目標よりも行動目標を~目標はふたつ持つ




「目標はふたつ持つ」

試験勉強中、これは常に意識てきたことでした。
(そしていまも、仕事をする上で意識し続けています)

ふたつのうちのひとつは、「自分だけでは決められない成果」という目標。
もうひとつは、「自分次第で達成可能」な目標、です。

たとえばこういうことです。「今年中に結婚する」という目標を立てたとします。でも最終的な決定権は自分にはありません。受け入れてくれる相手がいないとダメなわけです。

でもこれを「今年中にプロポーズをする」とした場合は違います。相手が受け入れてくれるかどうかは関係ない。自分が決めて自分が言えばすむことです。

もちろん「結婚する」という目標がなければ「プロポーズをする」という目標も成り立たないわけですから、自分にコントロールできない目標を立てることが無駄なわけではありません。ただ、そちらだけに意識を集中してしまうのはまずいと思っています。不必要な焦りを生むだけだと思うからです。

資格試験の勉強中、もちろん最大の目標は「診断士試験に合格する」ということでした。この目標をわすれたことは、当然ながらありません。短期的には、通っていた学校(TAC)で行われる答練(答案練習)という名の模擬試験で、各科目60点以上取ること、7科目合計で480点以上取ること、を目標にしていました。

しかしこれも、自分の力ではどうにもならない部分がありました。目標点数をクリアするために努力をしないと話になりません。でも、出題者がどの程度の難易度で問題を作ってくるかで結果は大きく変わります。実際、本番に比べて難しすぎるだろうというときもあれば、簡単すぎるだろうというときもありました。実際、養成答練・完成答練・直前模試と得点が乱高下した科目もあります。いま考えると僕の準備に問題があった部分もありますが、それだけではありません。やっぱり難しすぎたり易しすぎたりしたのです。

だから、そうした点数に一喜一憂することは(できる限り)しないようにしていました。最終的に本番で420点取ればいいのだと開き直り、普段は、自分が立てた計画をどこまでちゃんと進められるかに注力していました。

基本的に長期計画は立てていなかったので、1週間単位で計画を立て、達成度を勘案して微調整していきました。特にGW明けからのラスト3か月は、毎週1科目毎、完成答練がありましたから、そこをターゲットにやることを決めて、決めたことを確実にこなしていくことを最大の目標にしていました。もちろん、やった結果として何点取りたいという目標を持っての答練に臨みましたが、実はその部分で思っていた点数に達したことは1度しかありません(苦笑)

でも結果的にそれでよかったと思います。「やるべきことはやっている」という自信を手に入れながら、どこで失点したから目標点数に達しなかったのか、どこをつぶせば得点獲得能力が上がるのか、考えながら進めることができました。

こうした考え方は、普段の仕事にも通じるものがあると思います。たとえば営業の人なら、目標という名のノルマ?がありますね。(僕も昔はあった)もちろんそれを達成しようと頑張らないといけません。知識やスキルやノウハウを学んで、受注確度をあげる努力をしなくてはいけません。でも、受注できるかどうかは相手の状況もあることですし、大きく言えばマクロ経済の状況も関係します。

過去の自分を振り返った時、いまの僕ならあんなに簡単にあきらめなかったと思う場面が多々浮かびます。もっとやりようがあったろうな、と思います。でも、やっぱり無理だったろう、今の僕でもあきらめざるを得ないな、と思う場面も数回はあります。

そんなときこそ、目の前のことに注力する。何軒新規を訪問し、電話をかけ、既存のお客様をどれだけフォローするのか。数値目標ではなく行動目標に目を向けるようにする。そうしたことの達成の積み重ねが、最終的には数字を達成していく秘訣のように思います。

「目標はふたつ持つ」という考え方はけっこう有効だと思います。目標数字にとらわれ過ぎてしまうような人ならば、騙されたと思って一度、試してみてください。

PS
この考え方、前にも書いたことがありますが、師匠である和田裕美さんのこの本で学びました。「成功体験を積み重ねる」という意味でも有効性が高い考え方だと思っています。

幸せをつかむ! 時間の使い方



アメブロから転記)